2019年9月1日日曜日

エア本MADについて

 表題については既にほとんどの方がご存知のため、説明は不要かもしれないが、簡単に
述べると「エア本」とは、創価学会の外郭企業・シナノ企画が作成した信者勧誘用のビデ
オ『すばらしきわが人生』『Future』等を元ネタとしたMAD動画のことである。

 2007年(平成19年)11月30日、「久本雅美の頭がカービィのBGMに合わせて爆発し
たようです」がニコニコ動画に投稿されたことをきっかけとして、創価学会をネタにした
動画が次々に公開された。

 しかし、2012年(平成24年)、創価学会員である星野康二氏がニコニコ動画を運営する
株式会社ドワンゴの社外取締役に就任して以降、創価学会側の著作権に基づく要請により、
こうした動画が大量に削除された(エアコースト事件)。

 エアコースト以後、削除を避けるために、シナノ企画の動画をモチーフとした手書きの
イラスト等を用いてMAD動画を作る動きが広まり、現在に至っている。

 以下、エア本MADについての私見を述べる。
 端的に言って、これらの動画は創価学会への批判的意図に基づいて作成されたものであ
り、私としてはその心意気を高く評価している。

 ニコニコ動画やYouTubeの登場により、権力や財力を持たない普通の人々でも、自分の
主張を動画という形で発信出来るようになった。

 創価学会を揶揄するMAD動画には、それまで押さえつけられていた市井の人々による
巨大教団への異議申し立てという意義もあったと思う。

 しかしながら、批判のために作成されたものだったとしても、著作権を侵害していれば、
権利者の申し立てにより削除されてしまうことがあるのは、致し方ないことである。

 模範的な批判とは、明晰な論理により対象の輪郭・限界を描き出しすことで、その本質
や問題点を鋭く指摘しつつ、しかも法的にも道義的にも瑕疵のないものであるべきなのだ
ろう。

 だが、そのようなインテリ然とした非の打ち所がない批判は、ともすれば高踏的なもの
となり、「大衆の原像」から乖離したものとなってしまうきらいがあるのではないか。

 様々な欠点を内包しつつも、一面では正鵠を射ている、大衆の声とは本来そのようなも
のであるはずである。

 池田大作名誉会長は公明党の創立にあたり、その理念を「大衆とともに語り、大衆とと
もに戦い、大衆の中に死んでいく」と語ったという。

 正当な権利の行使とはいえ、権柄ずくで大衆の声を封じ込めようとするやり方を創価学
会が取るようになったことは、彼らが池田センセイから離れ、当初の志を失ってしまった
ことの現れなのかもしれない……。


動画紹介

 代表的なエア本MADをいくつか紹介する。
 未視聴の方は、この機会に是非一度ご覧いただきたい。

 ※ 最初の二つ「マチャリョシカ」「創価100%狂気」にはメッセージ性の強い歌詞が
  付されているので、予備知識がなくても楽しめるが、他は元ネタの知識がないと分か
  りにくいかも……。

マチャリョシカ
 今や国民的アーティストとなったハチ氏の初期の楽曲「マトリョシカ」の替え歌。

創価100%狂気
 人気アニメ「忍たま乱太郎」主題歌の替え歌(この作品はエア本MADではない)。

決戦!サルーイン Parn Battle With SGI All Stars
 人気RPG『ロマンシング サガ』を元ネタにした作品。

Q.Q.T.T.Q.T.T.
「すばらしきわが人生part4」に登場する杉並区の婦人部員、斉藤ふさ子さんの名言「ク
ンツォ!」をモチーフとした作品。

運営に消されてすぐ増える ~ 狂気の必須アモト酸
 人気STG『東方プロジェクト』を元ネタにした作品。「東方頭破七分」というジャンル
に分類される。

D.S池田先生は完成しているのか?最終鬼畜カルト教団・SGI
 東方頭破七分の一つ。

hrhr
 深遠より呼び覚まされし真なる恐怖。その正体は、南太平洋の海底都市に眠る邪神の眷
属とも、南極大陸狂気山脈に跋扈する不定形生物とも言われるが、実は「月のウサギ」な
のだとか……。

池田が膣から生えて来るんだw
 エアコーストを諷刺した作品。


補足
 リンク以外にも優れたエア本作品は多いので、興味のある方は検索していただきたい。
 また、エア本についてより詳しく知りたい方は、以下が参考になると思う。

 頭がパーン@wiki

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