2019年8月25日日曜日

「集団ストーカー」は実在するか? 1 ― 「張りつき」と「取り囲み折伏」 ―

 「集団ストーカー」という言葉から、胡散臭い印象を受ける方も少なくないことと思う。
 それには致し方ない面もある。ネット上で見られる「集団ストーカーの被害を受けた」
という主張の中には、心を病んだ者の被害妄想ではないかと疑われるものも少なくない。

 しかしながら、創価学会について言えば、彼らが何人もの学会員を動員し、一般人に心
理的圧迫を加える行為を組織的に行っていることは、間違いのない事実である。

 例えば前回まで論じてきた「F取り」では、一人の標的に対して、複数の学会員で繰り
返し投票依頼を行う場合がある。


>  例えば、もし支援を依頼したFが「家族や知人にも公明党に投票するよう頼んでみ
> るよ」と言ってくれれば、活動家は目を輝かせて歓喜するに違いない。それは、Fか
> らより確実な投票が期待できるマルFへの“昇格”を意味するからだ。
>  また、Fに対し複数の活動家が支援依頼を行えば、「Fが重なれば票が固まる」と
> の理由から投票してくれる可能性が高まると考えられているという。
 (『週刊ダイヤモンド』2018年10月13日号)


 これは仮定の話だが、あなたが近所に住む学会員A――自宅にも公明党のポスターを掲
げる熱心な活動家――から「今度の選挙で公明党に投票してほしい」と依頼され、承諾し
たとしよう。

 その数日後に、職場の同僚Bから「公明党に投票してくれるんだってね。忘れずにね」
と念押しされたとする。

 Aが学会員であることは以前より知っていたが、Bまでもが学会員だったことをこの件
で始めて知った場合、居住地と職場という別の場所での知人が、実は創価学会を通じてつ
ながっていたことになり、たいていの人は驚くことだろう。

 それだけでなく、公明党への投票依頼に応じたという、自分に関する情報が共有されて
いたということでもあり、薄気味悪くも感じるのではないか。他にどんな話をされている
かと、不安に思う人もいるはずである。

 また、創価学会員は標的とした相手に対し、常識では考えられないような執着を見せる
ことがある(経験したことのない人には分からないかもしれないが、連中はとにかくしつ
こい)。


>  F作戦に絡んだ言葉に「張りつき」がある。会社から帰宅する友だちをFにするた
> めに、家の前で待つことをいう。
> 「定時に帰る人ばかりではありませんからね。二、三時間車の中で、Fにしたい人が
> 家に戻るのをじっと待つ。F取りがうまくいかないと、幹部は“張りつけ”って言いま
> すよ」
>  選挙期間中の学会員は、張り込みが得意の刑事さんに早変わりするというわけだ。
 (別冊宝島『となりの創価学会』所収 
  村山和雄・原田信一 著「これが学会選挙の舞台裏だ!」)


 選挙のためにここまでする者は、創価学会員以外にはそうはいないだろうし、こんなこ
とをされる側にとっては、とんだ迷惑である。

 学会員による迷惑行為は、「F取り」だけではない。
 実際に公明党に投票するなどし、創価学会に対して理解があると思われた場合、入信の
勧誘、つまり「折伏」の標的にされることもある(F取りに協力しなくても、折伏の標的
にされることもあるので要注意)。

 当ブログをご覧の方の中にも、複数の学会員に取り囲まれて折伏され、不愉快な思いを
したことのある人もいらっしゃることと思う。

 学会員は口実をつけて標的を呼び出し、何人もで取り囲んで入信を迫ることがある。こ
れを「取り囲み折伏」という。逃げられにくい状況を作るのと、数をたのんで圧伏しよう
という意図があるものと考えられる。
 
 呼び出す際の口実は「是非、話を聞いてほしい人がいる」とか、「芸能人が出演してい
るビデオの鑑賞会がある」と、折伏であることを隠すことが多い。「趣味のサークル」な
どと、ウソをつく場合もある。

 取り囲み折伏ではいきなり本題に入る場合もあれば、久本雅美などの学会員の芸能人が
出演しているビデオを鑑賞してから、入信を迫る場合もある。

 折伏経験が豊富な学会員が中心になって喋り、創価学会独自の宗教用語を連発して自分
のペースに巻き込み、議論になれば「ああ言えばこう言う」を地でいく屁理屈を弄する。

 標的が頑として応じなければ、周りの学会員も一緒になって「創価学会に入らないと地
獄に堕ちる」などと脅したりもする。

 入信を拒む人の方が多いだろうが、長時間の折伏に根負けして、入会手続きに同意して
しまう人もいる。

 いずれにせよ、標的とされた人のほとんどは、口車に乗せられてその場に来てしまった
ことを後悔することだろう。

 創価学会は、このような行為を組織的に行っているのだ。こんな目に遭った人が「創価
学会員につきまとわれて、怖い思いをした。集団ストーカーの被害を受けた」と言い出す
のは当然である。

 ことによると、迷惑行為で一般市民を苦しめている当の本人が「私たちはF取りや折伏
などの学会活動で忙しい。一般人にストーカーとかするわけない。『創価学会が集団スト
ーカーをしている』などと言っているのは、被害妄想に取りつかれた統合失調症患者に決
まってる」と、本気で思い込んでいるかもしれない(学会員の身勝手さを考えると、あり
得ないことではない)。

 創価学会は日本最大のカルトであり、その信者はいたるところにいる。今まで被害にあ
ったことのない人も、十分に注意していただきたい。


補足1 「集団ストーカー」という言葉について

 私はこれまで「集団ストーカー」という表現を用いることを避けてきた。
 その理由は、この言葉に手垢がつき過ぎているからである。

 本文でも述べたが、ネット上での「集団ストーカー」被害の訴えの中には、統合失調症
などの精神疾患を病んだ者による被害妄想でないかと思われるものが少なくない。

 その一方で、「集団ストーカー」という言葉は、一人の標的を大勢でつきまとって苦し
めることを、的確に言い表してもいることから、悩んだ末、今回はこの言葉を用いること
にした。

 上述のように、創価学会は組織的な迷惑行為を現在も続けている。
 「集団ストーカーは統合失調症患者の被害妄想」という主張の中には、創価学会員によ
る隠蔽工作もあるのではないかと疑われる。この件については、稿を改めて論じたい。


補足2 「取り囲み折伏」の実態

 元学会員や活動家をやめ非活になった方のブログの中には、取り囲み折伏の経験を述べ
ているものもある。興味のある方は、以下をご覧いただきたい。

  創価学会を卒業します!

  創価学会は本当に正しいのか?

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 創価学会 批判・告発へ