2018年3月25日日曜日

金満家・池田大作

 国税庁は平成17年(2005年)まで、前年の高額納税者を公表していた(いわゆる「長者
番付」)。

 池田大作は、毎年そこに名を連ねていた。昭和50年(1975年)から平成16年(2004年)
までの、池田の納税額(昭和58年以前は所得額)は、以下のとおりである。

(山田直樹著 別冊宝島『「新宗教」興亡史』より引用)


 『「新宗教」興亡史』には、納税額から推定される所得について、次のように述べられ
ている。


>  1984年度以降の数字は納税額なので、普通はその2.5倍~3.5倍程度の数字が「推定
> 年収」と考えられる。ただ、税制上の利点を考慮すれば、実質的には4倍から5倍の
> 金額でもおかしくない。


 これに基づけば、池田大作は平成に入ってからは、毎年、数億円の年収を得ていたこと
になる。

 もちろん、まっとうな方法で稼ぎ、それに応じた納税をすることは、立派な社会貢献で
あり、何ら非難されるようなことではない。

 しかし池田大作は、その高額の所得を「まっとうな方法」で稼いでいたといえるだろう
か。池田の所得の大部分は、著書から得られる印税収入だったと考えられる。

 そして、当ブログでこれまで見てきたように、池田名義の著作のほとんどは、実際は学
会本部の「特別書籍」に所属するゴーストライターたちが執筆したものだった。

 しかも、創価学会では『人間革命』等の池田の著作を購入すれば、それだけで「功徳に
なる」とされ、事実上、学会員にノルマを課して買わせていた。

 池田の印税収入は、違法な手段で得られたとはいえないが、お世辞にも誉められた方法
で稼いだものではない。

 池田の収入に関する問題点は、これだけにとどまらない。
 創価学会の元顧問弁護士・山崎正友氏は、池田には無申告の所得が相当額あったのでは
ないか、との疑惑を著書で述べている。


>  池田は、各地の地域の代表と頻繁に会食する。参加者はプレゼントを持参したうえ、
> 食事代として一人三千円ないし五千円が徴収される。一か所で九十万円から百五十万
> 円になる。しかし、会場は学会の施設、料理は本部職員がつくる。材料費は聖教新聞
> の食堂会計で落とされ、まるまる一回の食事代・百五十万円は池田のフトコロに入る
> 仕組になっている。池田は、ほとんど一年中といっていいほど、各地域の代表と会食
> を行なっている。それだけでも、年間数億円の個人収入になるはず。いってみれば、
> 池田の「会食」は集金旅行なのである。その他、これらの贈物を本部職員に売りつけ
> るバーゲンもバカにならない。
>  一方、池田が四谷税務署に申告しているのは、聖教新聞社の社主としての給料、著
> 作物の印税、原稿料であり、昭和五十年代以降、三千万円~八千万円台にとどまって
> いる。池田は、P代、会食費など、贈与税は払っているのだろうか。加えて池田は、
> 海外に隠し資産をもっているといわれる。今後の調査を待たなければならないが、事
> 実とすれば、外為法違反などの刑事事件に問われる可能性もある。
 (山崎正友著『懺悔の告発』より引用)


 上記引用中の「P代」とは、いわゆるP献金のことである。ご存じの方も多いだろうが、
P献金とは、公明党議員が池田大作に納める上納金のことをいう。

 P献金については、元公明党参議院議員・福本潤一氏が、公明党では当選時に参院議員
は6百万円、衆院議員は3百万円を上納することになっていたこと、創価学会の記念日には
高額な贈り物をすることが求められたことなどを明かしている(『創価学会・公明党「金
と品位」』による)。

 また、池田の脱税疑惑については、元公明党委員長・矢野絢也氏が著書『乱脈経理』で、
国税の調査が学会本部に入った際、当時、公明党の顧問になっていた矢野氏が窓口になっ
て、国税当局や竹下元首相と折衝し、事なきを得たいきさつを詳しく述べている。

 山崎氏も矢野氏も、池田大作の尻拭いに奔走させられた挙げ句、その後「仏敵」に認定
され、広宣部などの創価学会の非公然活動部隊の手により、陰湿な嫌がらせを受ける破目
になったことがきっかけとなり、批判活動に転じた。

 池田大作以上に金に意地汚く、しかも恩知らずな人間は、そうそういるものではない。
このような邪悪な人物を、生き仏のように崇めている連中も異常だと思う。

 池田大作及び創価学会の不透明な金についての疑惑は、現在も払拭されていない。
 当然のことだが、税は公平が大原則である。宗教団体を隠れ蓑にしたり、政権与党の政
治力を利用して税務当局に圧力をかけたり、といった手法で脱税を図るなど許されない。

 前回の衆院選挙の結果からも明らかなように、創価学会・公明党の力は衰え始めている。
そういつまでも、権力を利用して不正を隠蔽することなどできない。

 池田大作が生きている間に、その悪行の報いを受けさせることは難しいだろうが、池田
の死がきっかけとなって、マインドコントロールから解放された学会員たちが、これまで
の搾取について怒りの声を上げ始めた場合、現在の学会幹部たちが、その矛先をかわすの
は難しいだろう。

 もちろん、創価学会の不正は金に関することにとどまらないが、金の恨みが彼らの鉄壁
の守りを突き崩し、広宣部等による人権侵害など、他の問題点も暴く端緒になるかもしれ
ない。私としては、そうなってほしいと願っている。