2019年12月29日日曜日

令和元年をふりかえって

 創価学会・公明党をめぐっては、今年一年の間にも様々な出来事があった。
 4月の統一地方選、7月の参議院選という大きな選挙もあり、多くの学会員がF取りに
励んだことだろう(獲得議席だけを見れば、公明党はおおむね健闘した)。

 9月には創価学会を破門した日蓮正宗の先代法主・阿部日顕氏が逝去した。
 11月には、原田会長の再任が決まった(下馬評では次期会長との噂もあった、谷川氏が
任命されることはなかった)。

 こうした出来事の中で、私が最も重要だと考えるのは、参議院選挙の比例区で公明党の
獲得票数が約654万票と、前回より100万以上も減少したことである。創価学会の組織力の
低下を、議論の余地なく示した結果である。

 この選挙にはもう一点、関心をひかれたことがある。それは選挙前の6月5日、公明党が
東京ドームで決起集会を開催し、昼夜2回で10万人を集めたことだ。

 「公明フォーラム」と称するこの集会は、ネット上では事前に何の情報もなかった。
 にもかかわらず、1日で10万人を集め、最寄り駅は大根混雑となり、事情を知らない多
くの利用客を困惑させたのである。

 そして、東京選挙区から立候補した公明党の山口代表は、前回よりも得票を増やして当
選した。

 この事実を見ると、創価学会は全体としては退潮傾向にあるものの、大都市部では依然
として侮れない組織力を保っていると言わざるを得ない。

 どう受け止めるかは人それぞれだろうが、私にとっては、創価学会の反社会性を訴え続
けることの意義を再確認させられた出来事だった(一個人の影響力など微々たるもの過ぎ
ないことは、百も承知しているが)。

 閑話休題。

 話は飛ぶが、当ブログの方針についても併せて述べさせていただく。
 このブログでは、『人間革命』などの創価学会による出版物や、創価学会ウォッチャー
と称される批判的なジャーナリストの書籍に依拠することが多い。

 それらの出版物の多くは20年以上も前に世に出たものであり、もっと新しい情報や、現
在の創価学会について取り上げるべきではないか、という方も少なくないかと思う。

 私もできることなら、そうしたいと思うのだが、それは困難だというのが正直なところ
である。

 私は過去に学会員であったことがないので、自分の経験を参照することができない。
 情報提供してくれる親しい学会員がいるわけでもない(まさか、過去に私を折伏しよう
とした学会員に「創価学会を批判するために必要なので、内情を教えてくれ」と頼むわけ
にもいかない)。

 もちろん、元学会員による批判ブログの中には、近年の創価学会の実情を物語る内容の
ものもあるが、人様のブログの引き写しばかりの記事を投稿するのは、流石に躊躇われる。

 ブログ以外にも、ネット上には興味深い情報もあるにはある。
 例えば、先日、5chの創価・公明板を閲覧していて、以下の書き込みを見つけた。


> 財務は強要「と感じる」のではなく、現場では完全に「強要している」のは、活動家
> 2世3世や元活動家なら知ってるはずだよ。

> 広布部員の申し込み書が提出されていなければ、昼夜問わず訪問攻撃、訪問者も一人
> が2人、3人と増え、来る人の役職が上がっていき、長時間一方的に説得、その場で書
> かせ、書くまで居座る。

> 申し込み書を出して振り込まないと、また訪問攻撃で、銀行まで同行される。
> 居留守なんてしようものなら、近所で待ち伏せされる。

> これは「強要」だよ。嫌ならしない選択肢はなく、この嫌がらせに屈して渋々財務が、
> ずいぶんたくさんいるよ。
 (5ch 創価・公明板「創価学会員の皆さん、今年の「財務」どうしますか?」)


 具体的な記述であり、それなりの信憑性があるように思える。
 近年は財務の総額もかつてよりは減っていると伝えられてはいるが、依然として強制を
伴う搾取的な実態が、創価学会にはあるのだと思いたくなる。

 だが、匿名掲示板の書き込みを、信用できる確たる証言というわけにはいかない。
 裏を取るべきだが、私は残念ながらジャーナリストとしての訓練を受けたことはない。

 私にできることは、図書館で文献をあさることくらいだ。
 なので、忸怩たる思いはあるが、これからも現在の創価学会がなかったことにしようと
している、後ろ暗い過去に光をあて続けたいと思う。


お知らせ

 本文でも書いた通り、当ブログでは今後も創価学会の過去を取り上げるつもりです。
 次々回からは、言論出版妨害事件について書く予定です。

 そして、その後は思うところがあり、しばらくブログを休もうと考えています。
 活動を止めるわけではなく、あり方を検討する必要があると考えたからです。

 悪しからず、ご了承ください。

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