2019年11月17日日曜日

創価学会はなぜ会館建設を続けるのか?

 これまでの人生を創価学会との関わりをほとんど持たずに送ってこられたという、幸運
な方であっても、その他を圧する巨大な会館を目にして驚いた経験ならばある方は、多い
のではないだろうか。

 創価学会は全国各地に「○×会館」等の施設を建てているが、中でも地域の中心となる
施設ともなると、前述のように周囲の建造物よりもひときわ大きいことも珍しくなく、学
会員でない者にとっては、異様な存在として目に映ることだろう。

 そうした学会施設が特に密集しているのが、彼らの本部が所在する信濃町(東京都新宿
区)である。

 信濃町には先ごろ、聖教新聞社の新社屋となる「世界聖教会館」が竣工し、創立記念日
の11月18日に開館する予定となっている。

 世界聖教会館の敷地には、以前、東京電力病院があったが、東京電力が経営合理化に迫
られて手放し、創価学会が購入した。世界聖教会館は、地上5階、地下2階、延床面積1万
4500㎡の規模だという。

 創価学会はこの他にも、今年9月に牧口記念墓地公園を開園させている。これは66万㎡
の敷地に墓石2万基が並ぶという巨大墓園で、創価学会の初代会長・牧口常三郎の出生地
である新潟県柏崎市に建設された。

 創価学会がこのような巨大施設を作り続けているのは、学会員たちに対して目に見える
成果を示す必要があるからだという。

 このことについて、ジャーナリスト・野田峯雄氏が創価学会の元最高幹部の述懐を著書
に記している。


> 「こんなサイクルを描いています――学会員数の増加と彼らの心の吸引→より豪華な
> 施設づくり→大量の建設活動資金の確保→新学会員の獲得もしくは現学会員に対する
> 献金とか布施(財務や広布基金)の要求→より豪華な施設づくり。そうしたサイクル
> のどこかがひとつでも崩れるとたちまち組織は危殆に瀕してしまう。けっしておおげ
> さにいっているわけじゃありません。施設づくりが学会の死命を制しているのです。
> 最高の『売り』になっている。ややこしい抽象的な用語、観念用語で金の集まる時代
> じゃない。『心』なんて、目にみえない。施設づくりは一般学会員たちを結集させ金
> を出させるまさに具体的な、目にみえる材料。じつにわかりやすい材料です。だから、
> それは見栄えのするものであればあるほどいい。利用価値があるのかどうかはたいし
> て重要ではない。同じようなものがいくつあったってかまわない、『そこに私たちの
> 会館がある』『いま私たちの会館をつくっている』、それで十分なのです。彼らにと
> っては施設をつくること自体が目的なのです。たとえば信濃町の異常膨張は、このコ
> ンテクストでみないと理解することができません。彼らは施設づくりを目的化してし
> まっている。いや、『彼らは』というより『彼は』といったほうが正確ですね」
>  このような組織経営による利益を最大限享受している「彼」こそ、そのしくみをも
> っともよく知っていると元最高幹部の一人はつけ加えた。
 (野田峯雄著『増補新版 池田大作 金脈の研究』)

 ※ 「彼」とは、言うまでもなく池田大作のことである。


 本書は平成9年(1997年)に原著が出版され、その後、平成12年(2000年)に増補版が
出ている。

 引用中の「学会員数の増加」は、現状では「学会員数の維持」もしくは「減少に歯止め
をかけること」に変わっていると言うべきだが、それ以外の学会員の心理についての考察
は、現在でもおおむね妥当だと見てよいだろう。

 加えて、学会員活動家の高齢化と減少が進んだ昨今では、選挙で公明党候補を当選させ
るために必要なゼネコン票の重みが増しているため、学会施設を作り続けることの意味は
より大きくなっているものと考えられる。

 また、学会施設の建設は、もっと直接的な利益をも池田大作にもたらしていた。
 それは、キックバックによる裏金づくりである。ジャーナリスト・古川利明氏が著書に
現役の学会幹部による証言を記している。


>  前出の現役学会幹部は言う。
>  「私が直接、間組(現・ハザマ)の幹部から聞いたことがありますが、そのキック・
> バックの額はズバリ、工事費の二〇%です」
>  仮に会館建設に五十億円がかかった場合、その五十億円は学会本部から「オモテの
> 金」としてゼネコンに支払われるわけだが、逆に、同時にその二〇%にあたる十億円
> がキック・バックとして池田の手元に「裏金」になって戻ってくるわけだ。
 (古川利明著『システムとしての創価学会=公明党』)

 ※ 現在のハザマは安藤建設と合併して「安藤ハザマ」になっている。


 この本が出版されたのは平成11年(1999年)、今から20年も前の話である。
 当時は健在だった池田大作も、現在では表に姿を見せることはなくなった。

 毎年のように大規模な施設を作り続けている創価学会の建設費の20%となると、数十億
円、あるいはそれ以上あっても不自然ではない。

 巨額の裏金は、その後、どうなったのであろうか。
 利権をめぐる暗闘があったではないかと想像できるが、確たる情報はない……。

 創価学会は、今後も学会施設の建設を続けるという。
 信濃町では現在、創価宝光会館(新接遇センター)が建設中であり、来年4月には城北
池田記念講堂(東京都北区)の着工が予定されている。全国各地でも、より小規模であろ
うが、会館の新築や建替えが続けられてゆくのだろう。

 真心からの信心を形にする機会とされる「財務」が今月末から始まるが、学会員の真心
が実は「裏金」に化けていたことを知ったら、彼らはどう思うだろうか。

 真心からだろうが何だろうが、カルトに金を貢いでもロクなことに使われはしないのだ。
 一人でも多くの学会員に、一日も早く目を覚ましてもらいたいものである。

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