2017年6月27日火曜日

創価学会の実世帯数

 創価学会は現在、日本国内に827万世帯の会員がいると公称している。だが、過去に折
伏実績の水増しが行われてきた経緯がある上、マイ聖教と称して公称発行部数550万部の
『聖教新聞』を、一世帯で複数部購読する慣行までが創価学会内にはあるため、彼らが自
称する数字をそのまま信じることはできない。

 話は飛ぶようだが、創価学会=公明党の選挙における票読みの正確さには定評がある。
地方選挙では当落ラインの予測に基づき、複数の候補をほぼ横並びで当選させる芸当をみ
せることも少なくない。

 当然のことながら、選挙でそこまで正確な票読みを可能にするためには、公明党に投票
するであろう有権者数、つまり当該選挙区に居住する創価学会員の数を、かなりの精度で
把握している必要がある。

 創価学会には「統監」と呼ばれる、学会員のデータベースが存在しているという。この
統監に登録されている学会員の総数は、折伏によって本尊を受けとらせた数を積み上げて
算出した〝827万世帯〟とは、異なっているものと思われる。

 残念ながら、統監上の学会員の実数は非公表である。学会内部でも一部の幹部しか知り
得ない、トップシークレットなのではないだろうか。

 私がこれまで読んできた創価学会関連の書籍の中で、このトップシークレットに迫る信
頼性の高い具体的な数値が示されていたものは、男子部長・青年部長という、学会内での
本流を歩み副会長にまで出世するも、日蓮正宗との抗争の責任を取らされ失脚した、福島
源次郎氏の著書『蘇生への選択』である。当該部分を以下に引用する。


>  現在は三〇〇万世帯を超えず、二五〇万世帯前後です。その数字も、全く信心せず
> に御本尊がある(ご安置でもない)というだけの名目世帯がかなり含まれている数字
> です(全国平均五%以上と推定される)。
>  したがって名誉会長が誇らしげにいう七五〇万世帯折伏というのは、全くの架空で
> あり、虚偽の数字なのです。いうなれば、組織の御本尊下付申請(寺院への)の報告
> 数字を単純に加算した累計数でしかありません。これには退転者や、大躍進の昭和三
> 十年代後半の組織間の激しい成果競争の中で、偽の御本尊送りが激増し、この水増し
> 分の数字がかなり含まれて合算されているのです。
>  この点について、当時の会内でも、良識派の幹部が問題視し、実数統監にするよう
> に改善策が強く要望されてきたのですが、実現しませんでした。昭和四十五年の言論
> 問題を契機とした一連の改革で、男子部(当時私が男子部長でした)が、まず実数統
> 監に訂正し、他の組織もそれにならい、縦の支部制からブロック制を基本にする変更
> の中で、全国もやっと実世帯に直されました。この時点で二四〇万世帯に届きません
> でした(公称世帯数はそのままで通した)。
>  即ち、差引き五〇〇万世帯余というのが、いいかげんな折伏の結果の御本尊返却・
> 放置・捨棄などの退転であり、又虚偽の御本尊送りの架空数字であったわけです。
>  それから二十年、折伏で多少世帯数が伸びても、一方では退転者・行方不明者(移
> 転による組織離脱)も増え、結局横ばいという状態が続いてきました。私が副会長を
> 辞任した時点でも二五〇万世帯に達せず、組織担当幹部はそれぞれ実世帯増のために、
> どれほど苦労してきたかわかりません。

 ※ 引用冒頭の「現在」とは、『蘇生への選択』が出版された平成2年(1990年)時点
  を指すものと思われる。

 引用中にある「名誉会長が誇らしげにいう七五〇万世帯折伏」が達成されたと、創価学
会が主張している年は、昭和45年(1970年)である。実際には、その三分の一にも届いて
いなかったのだ。

 また、福島氏が副会長を辞した年は、昭和54年(1979年)である。この時でも、250万
世帯に届いていなかったというのだから、その後の800万世帯達成も、過大な数字と見る
べきだろう。










参考資料:福島源次郎著『蘇生への選択』,藤原行正著『池田大作の素顔』,『週刊ダイヤモンド』(2016年6月25日号)

 ※ 過去数回の参議院選挙全国区の公明党得票数は、760万票前後で推移していること
  から、創価学会員の〝総数〟については、平成17年(2005年)以降、大きな増減はな
  いものと考えられるが、日本全体の趨勢として、晩婚化や高齢化の影響で単身世帯が
  増加し、その結果、平均世帯人員は減少し、総世帯数は増加している。
   そのため、創価学会員の〝世帯数〟もある程度は増加しているものと考えられ、現
  在の学会員の総世帯数は、260~280万の間ではないかと推測される。

 学会幹部はこうした実態を知っていながら、現在もなお〝創価学会により広宣流布が達
成された〟などという、ウソ八百を末端信者に吹き込んでいるのだ。

 創価学会が言っていることは、何から何までウソばかりである。「お金のかからない宗
教」というのも、「唯一の正しい宗教」というのもウソ。会員数まで、実際の三倍に見せ
かけるという大ウソ。

 創価学会をインチキ宗教と呼ばずして、他にインチキ宗教があるだろうか。
 学会員の皆さんも、いい加減に目を覚ますべきだろう。