創価学会は、批判的なジャーナリストや、脱会者、彼らの強引な勧誘や公明党への投票
依頼を拒んだ者、そうした学会員の非常識な行為を批判した者等を、「仏敵」と認定し、
陰湿な嫌がらせを行っている。
このような卑劣な人権侵害の実行部隊といわれているのが、〝広宣部〟と〝教宣部〟で
ある。今回は、これらの部隊の概略について述べる。
創価学会が、嫌がらせなどの問題行動を始めたのは、広宣部・教宣部の創設よりも、ず
っと以前のことである。昭和20年代頃から創価学会は、暴力的な折伏、買収や替え玉投票
などの選挙違反、投票所襲撃事件、批判者への嫌がらせ、批判本に対する出版妨害、盗聴
など、数限りない違法行為を行ってきた。
しかし、広宣部・教宣部という組織を全国的に設けたことにより、嫌がらせのために、
より多くの人員を投入できるようになり、被害者の数が増えたのも事実と思われる。
とはいえ、現状では広宣部・教宣部について、十分な情報が得られているとは言えない。
現時点で書けることは限られているが、被害にあっている方、創価学会の邪悪なカルトと
しての本性を知りたい方の、参考にしていただければ幸甚である。
○設立時期と当初の目的
広宣部・・・昭和63年(1988年) 顕正会の実態調査を目的として設立
教宣部・・・平成9年(1997年) 脱会者が日蓮正宗に移ることを防ぐために設立
○表向きの役割
広宣部・・・顕正会や日蓮正宗との議論
※ 顕正会・日蓮正宗は、創価学会と教義が似ているので、学会員はそれらの教団の勧
誘の標的になりやすい。大半の学会員は、それらの教団と議論しても勝てないので、
広宣部員が対応する。
教宣部・・・脱会を希望する学会員や、脱会して日蓮正宗へ移った元学会員への説得
※ 「説得」といっても、連日のように自宅に押しかけて来るなど、かなり迷惑な手段
をとることもあるらしい。
○構成員
広宣部・・・主として男子部創価班から選抜される。
教宣部・・・男女を問わず成年会員から選抜される。
(広宣部と教宣部、両方に所属する者もいる)
※ 創価班は、学会施設でイベントがある際、会場の整理・警備を行なうグループ。
男子部(学生を除く、40歳未満の男性)から選ばれる。
○活動の実態(表向きの役割を除く)
広宣部
・日蓮正宗、顕正会、共産党など対立する団体の会合などに潜入するなどの情報収集
・対立する団体を批判するビラの配布
・「仏敵」認定した標的の個人情報収集(尾行、盗撮、その他の違法な手段も含む)
・「仏敵」への嫌がらせ(違法性が強いもの)
教宣部
・日蓮正宗寺院の偵察・情報収集(法に触れない程度のもの)
・「仏敵」への軽微な嫌がらせ(法に触れない程度のもの)
補足
創価学会・顕正会は、元は日蓮正宗の「講」と呼ばれる在家信者団体だった。顕正会は
昭和49年(1974年)、創価学会は平成3年(1991年)に、それぞれ日蓮正宗から破門されて
いる。
現在は両教団とも、日蓮正宗は本来の教義から逸脱したと批判し、自分たちだけが日蓮
の教えを正しく継承していると主張している。
とはいえ、創価学会も顕正会も、日蓮を「末法の御本仏」とする教義を日蓮正宗から受
け継ぎ、日蓮正宗の法主が書写した本尊やその複製を、信仰の対象としていることに変わ
りはない。